歌詞集
かみさま お願い
僕に少し時間をください
これが最後になっても
いのち 尽きる その時まで
ありがとう ありがとう ありがとう
伝えたい
ひとりぼっちになった君が
さみしさに押しつぶされないように
苦しいときもあった
生きることは楽じゃないね
それでも振り返ると
ふたり ずいぶん 笑ったなあ
ありがとう ありがとう ありがとう
伝えたい
ひとりきりで旅立つ僕が
二度と振り返らずに済むように
たぶん 大丈夫
ほんの少しのあいだの お別れ
光の輪 くぐり抜ければ
なつかしい あのひとも きっと待ってる
ありがとう ありがとう ありがとう
伝えたい
ひとりきりで旅立つ僕を
君が心配しなくて済むように
つないだ手のぬくもり
君が作る あたたかいごはん
聴こえる なつかしい歌
並んで見上げたお月さま
さようなら さようなら さようなら
さよなら
忘れないで
たとえ僕がなにひとつここに残せなくても
ありがとう ありがとう ありがとう
ありがとう
君とふたり重ねた日々は
かみさまからの贈り物
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう。
作詞:やなせなな
アルバム『願い』(2009年)収録
©Studio Tabby
★関連動画はコチラ
いつ刻まれたのだろう
閉ざす 心の奥の記憶
たとえ その涙が涸れても
愛しいあのひとは 帰らない
そして 流れる時の輪の中
踊り 歌う 笑顔の民よ
地に還る いのちを踏みしめ
あたらしい明日に
祈りの種を植える
いつ奪われたのだろう
忘れ去られてゆく記憶
たとえ その痛みは薄れても
二度と消えることのない 傷跡
今年もめぐる 祭りの輪の中
踊り 歌う 笑顔の民よ
地に還る いのちを踏みしめ
生まれ来る子に
愛の喜び 伝える
再びめぐる いのちの輪の中
踊り 歌う たくましき民よ
尊い傷を 足で踏みしめ
あたらしい明日に
祈りの種を植える
めぐりめぐる いのちの輪の中
作詞:やなせなな
アルバム『願い』(2009年)収録
©Studio Tabby
ゆらゆら揺れて 見た夢の中
なつかしいふるさとの
あなたが手を振った
この島の戦いで 僕が死んだら
星よ どうか 帰り道を示しておくれ
憎むべき敵 と 教えられた 異国の人
今ごろ 同じ空 見上げ
涙 流しているだろうか
うたうよ やさしい子守唄に 願いを込めて
愛を知る すべてのひとが
愚かな戦などせずに 済むように
同じさだめ 背負い
向けた銃口の先で
僕とよく似ている
若い兵士が 震えていたんだ
うたうよ
最期の子守唄に 祈りを込めて
愛を知る 僕のこの手が
君のいのちを奪わずに済むように
うたうよ
最期の子守唄に 願いを込めて
愛を知る すべてのひとが
もう二度と争わずに済むように
うたうよ
作詞:やなせなな
アルバム『願い』(2009年)収録
©Studio Tabby
みじかい恋でした
線香花火 はじけて咲いて
ほのお ぽとり 闇に落ちた
儚い夢の行方はいずこ
許されないと知りながら
二度と戻れぬ恋の道
たわむれに指切りをして
手に手を取ってゆきました
かなわぬ恋でした
募る想い はじけて咲いて
あなた 焦がれ 闇に堕ちた
うたかた 消えゆくこの身 まかせ
夏の終わりを惜しむよに
これで最後と口づけを
ひとしれず 誓いを立てて
あなたは去ってゆきました
みじかい恋でした
縋る想い 砕けて散って
ほのお ぽとり 闇に消えた
儚い夢の行方はいずこ
探して さまよい
求めて ただよう
恋し 愛し
あなた
かなわぬ恋でした
線香花火 はじけて咲いて
ほのお ぽとり 闇に落ちた
うたかた
消えゆくこの身
ひとつ
作詞:やなせなな
アルバム『願い』(2009年)、『日々の縁側』(2020年)収録
©Studio Tabby
★関連動画はコチラ、コチラ
抜け殻を残して
わたしは沈んでゆくの
静かな深い海の底まで
このからだ 預けて
亡骸を残して
わたしは別れを告げた
冷たく暗い波の間に
このこころ 隠して
怯えずに目をひらいても
もう光は 届かない
耳を澄まして泳いでごらん
もう うたは 聴こえない
さようなら さようなら
本当は ずっと夢を見ていた
あのひとが わたしを探して
この海に 身を投げてくれることを
目を閉じても瞳の奥
消えることない いとしい姿
耳を塞いでも この胸 響く声
遠ざかる約束
さようなら さようなら
何度も何度もふりかえる
輝く水面の向こう
この手 もう一度 伸ばしたとしても
さようなら さようなら
ほんとうは ずっと夢を見ていた
あのひとが わたしを探して
この海に 身を投げてくれることを
作詞:やなせなな
アルバム『願い』(2009年)収録
©Studio Tabby
★関連動画はコチラ